82年おとこ、77年おんな。

ホテルと買物の備忘録、徒然なるままに書いています。

レビュー:グランドセイコー SBGC001

ご覧頂きましてありがとうございます、82年おとこです。
久しぶりの時計選び、今回はグランドセイコーのスプリングドライブクロノグラフSBGC001を購入してみました。
ここ数年、国産時計メーカーもスイス勢を中心とした高価格帯の製品に、真っ向から勝負できるクオリティの時計開発を進めているようですが、その筆頭がグランドセイコーではないでしょうか。その表れか、アメリカにグランドセイコーの名を冠した販売会社を設立したり、2017年からは従来文字盤にあった"SEIKO"のロゴを取り払い、"GS GRAND SEIKO"のロゴのみを配し、ブランドイメージの刷新を図っている様子も伺えます。

実際に購入した時計はユーズド(2015年生産)で53万円程、定価では928,000円(税込)と国産時計としては高価なモデルですが、動力にはクォーツと機械式のハイブリットとも言えるセイコー独自のスプリングドライブ、そこにコラムホイール式のクロノグラフ、さらにはGMT機能まで乗っけて、えらくコストのかかったケースに納められた点を考慮すると、むしろバーゲンプライスとも言えるのでないでしょうか。
また、デザインに関してはグランドセイコーのスタイルそのものですが、独特なレイアウトのインダイヤルと、ユニークなバランスのクロノグラフプッシャーが個性的なモデルです。f:id:gmkb:20190922000244j:plain
www.grand-seiko.com ケースやリューズなどの造形は、これぞグランドセイコーといった面持ちですが、一つ不思議に思えるのが、ラグ横にあるバネ棒穴が今だに貫通式なのかと。あのロレックスでさえ、2000年代中頃には全てのモデルでラグ内側にバネ棒を設けようになりましたが、グランドセイコーは頑なに貫通式に拘る理由とは何かと。見た目だけで言えば、ラグ横に穴は無い方がスッキリすると思うのですが。f:id:gmkb:20190922000253j:plain

最後に使用感を少し。ケース径が43.5ミリ、重さも200グラム近くある大ぶりな時計ですが、手首が細いボクでも装着感は決して悪くない印象です。また、文字盤の色はシルバーとありますが、実際には薄っすらと黄色味があり、昔ながらのセイコーの時計を思い起こさせる一面もあります。パリッとしたシルバーではなく、やわからなシルバーカラーです。f:id:gmkb:20190922000301j:plain

また、パワーリザーブは最大で72時間、一度フルに巻き上げてから使っていると、ローター巻き上げ効率の良さか、インジケーターが減る様子が見られません。精度に関してもとても優秀で、これはもう殆どの誤差がありません。
実用性を追求する時計の一つの到達点、それがグランドセイコーの姿ではないでしょうか。

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