レビュー:ザ ディファレントカンパニー ベルガモット
ご覧頂きましてありがとうございます、82年おとこです。
目に見えなくとも印象に残る香りの効果、人は見た目以上に匂いに対する記憶は強く、心地よくも不快にも感じてしまうものだと思います。
本日はザ ディファレント カンパニーのベルガモットEDT(100ml 税込:20,520円)をご紹介します。
ザ ディファレント カンパニーは調香師のジャン・クロード・エレナが1999年に設立したブランドです。比較的クリアな調香が多いブランドですが、使いやすい香りの中にも、他には無い個性がしっかりと感じられます。
こちらのベルガモットに関しても、製品名が示すようにベルガモットが主体の香りですが、一般的なシトラスノートとは少し異なり、トップでは酸味のない甘さと仄かな苦味が鮮烈に香り、その後は柑橘系主体としては珍しく肌に馴染む、肌自体が香るような調香となっています。
他のブランドで似た雰囲気の製品をあげるならば、ペンハリガンのクァーカスが香りの透明感という点では近いかもしれません。また、ロードゥイッセイ プールオムをより中性的にして、オゾンっぽさ(キャロン)を取り除いた香りのようにも感じます。
ただ、それらと決定的に違うのは、ザ ディファレント カンパニーのベルガモットに使われる香料の、実に70%以上がベルガモットエッセンスであるという点です。シンプルに、そして贅沢にベルガモットの香りを楽しめる唯一無二のフレグランス、それがベルガモットではないでしょうか。